「ターちゃんで覚えた豆知識」とは?

週刊少年ジャンプ』で連載されていた『ジャングルの王者ターちゃん♡(以下「ターちゃん」)』()は、アフリカで暮らすターちゃんと妻のヂェーンなど、ターちゃんファミリーが活躍するギャグ漫画。

下ネタギャグ満載の作品でしたが、そんな中にちょっとした豆知識が出てきて読者を驚かせることがありました。今回は「ターちゃんで覚えた豆知識」を聞きました。

アイソメトリックス

「ターちゃんがやっていた『アイソメトリックス』というトレーニング方法は、本当に効果があるとかで驚いた」

「『ターちゃん』はギャグ漫画としか思っていなかったけど、『アイソメトリックス』なんて出てきたのでちょっとイメージが変わった」

「アイソメトリックス」は、ダンベル等の器具を使わずに肉体だけを使って行うトレーニング方法です。手を合わせて押すといったように、同じ力を拮抗させて負荷を掛けます。作中では、他にもトレーニングについての専門知識が出てくることがありました。作者自身が筋トレを趣味にしていることもあり、内容も本格的でしたね。

超回復について

「ヴァンパイアの格闘家にやられたターちゃんが、筋肉の超回復を使ってパワーアップするシーンが印象に残っている。強敵にやられた後、パワーアップして復活というのは、いかにもジャンプっぽい」

「ターちゃんの『うんこひりパワーアップ』をアイアンマスクも使ってきたところが、スリリングで面白かった。無理なパワーアップで自滅するという展開も、個人的には納得できるもので気に入っています」

「ヴァンパイア編」で、敵に倒されたターちゃんは眠りから覚め、驚異的なパワーアップを果たします(作中では「うんこひりパワーアップ」と呼ばれていましたね)。作中では「筋肉は刺激を受け休養を与えると超回復する」という表現でしたが、この「筋肉の超回復」は実際にあり、トレーニングに活用されています。また、敵のキャラクターがうんこひりパワーアップを使ってターちゃんを苦しめるという場面もありましたね。

発勁、内気功外気功の違い

「老化した梁師範が、必殺の『百歩神拳』を使ってターちゃんを助けたシーンにはしびれた! その後の技の説明も本格的な格闘漫画のように説得力があって面白かった」

「梁師範が外気功を利用して『百歩神拳』を出したシーンが好き。老化で弱体化しているはずの梁師範が技を使うのは無理があるが、外気功というのは理にかなっている。よく考えられているなと思った」

「ヴァンパイア編」ではターちゃんの仲間である梁師範がヴァンパイアになり、その副作用で老化してしまいました。しかし、そのときに使った必殺技「百歩神拳」は非常に強力なものでした。それまでは「内気(自分の体力)」を使って技を出していましたが、「外気(自然のエネルギー)」を吸収し、自らの発頸(中国拳法での気の発し方)として使ったのです。このシリーズでは梁師範が大活躍しており、ファンを興奮させてくれましたね。

昆虫は大きければ地球最強

「昆虫が地球最強と考えたことはなかったが、確かにサイズさえ大きければ人間は勝てないと思う。似たような説は他の漫画で読んだこともあったけど、ターちゃんが先だったんじゃないかな」

「昆虫戦士という敵にはびっくりした。確かに、カマキリやカブトムシが人間サイズの大きさだったら、普通の人間には勝てないと思う」

「昆虫戦士編」では、未来からやってきた「昆虫人間」と呼ばれる戦士が登場しました。タイムマシンや昆虫戦士といったテクノロジーの登場に、驚いた人も多かったですよね。昆虫のサイズが大きければ地球最強とまで言ったのは、ターちゃんが初めてかもしれません。

黒ずんだ乳首の色素沈着を防ぐ

「ターちゃんといえば、下ネタを外すことはできない。個人的にはエテ吉がターちゃんの乳首に塗っていた『黒ずんだ乳首のメラニン色素を外に出し色素沈着を防ぐローション』がバカバカしくて気に入っている」

「ターちゃんの連載当時は意味がよく分からなかった『乳首の色素沈着を防ぐローション』だけど、ここ何年かで美容のことに興味を持つようになったら、なんとなく理解できました。あの時点でこんなことがかいて描いてあるとは、意外とすごい作品ですね」

「アメリカ編」で、エテ吉がターちゃんの乳首に塗っていたのが「黒ずんだ乳首のメラニン色素を外に出し色素沈着を防ぐ」というローション。本作ならではのちょっとエッチなギャグシーンでしたが、こんなところにもさりげなく科学的なことが書かれていました。当時『ターちゃん』を読んでいた中高生男子には分からなかったかもしれませんね。

基本的にはギャグ漫画に分類されることが多い『ターちゃん』ですが、シリアスなシーンも多く、今回ご紹介したような豆知識が描かれることもありました。当時はただ作品の表面的な面白さを楽しんでいた人も、もう一度読み直してみてはいかがでしょうか。当時は気付かなかった、作品の奥深さに触れることができるかもしれませんよ。

(※)シリーズ途中から『新ジャングルの王者ターちゃん♡』にタイトル変更されています。

(松田ステンレス@dcp)

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