今話題の「楽天ライオンズ」とは?


皆さんは「楽天ライオンズ」をご存じでしょうか? 「ライオンズは西武じゃないの?」「楽天はイーグルスだよ」と突っ込みがあるかもしれません。もちろんそんなチームは存在しませんが、実は楽天の選手やコーチ陣に元西武の選手がここ数年で急増しており、そのため、ファンから「楽天ライオンズ」と呼ばれているのです。では、楽天に元西武戦士は何人いるのでしょうか?

選手だけでも5人いる

2021年7月14日現在、楽天に所属している選手で「過去、西武に在籍したことのある選手」は5人もいます。

・岸孝之(2007~2016年、FAで2017年より楽天)
・浅村栄斗(2009~2018年、FAで2019年より楽天)
・涌井秀章(2005~2013年、ロッテを経てトレードで2020年より楽天)
・牧田和久(2011~2017年、MLBを経て2020年より楽天)
・炭谷銀仁朗(2006~2018年、FAで巨人移籍後、2021年より楽天)
※( )内は西武在籍期間

いずれも西武で一時代を築いた選手ばかり。楽天移籍後も、浅村は不動の四番として打線を支え、岸と涌井はローテーションの要です。牧田も中継ぎの要としてチームに欠かせない存在です。炭谷は7月4日に金銭トレードで楽天に加入。楽天のライオンズ化を加速させました。

コーチ陣にも元西武戦士が……

楽天には元西武の選手が5人いますが、実は元ロッテの選手も4人います。では、なぜ楽天ライオンズと呼ばれているのかというと、冒頭でも説明したように、コーチ陣にも西武でプレーした選手が多いからです。

楽天コーチ陣の元西武筆頭はなんといっても取締役GM兼監督の石井一久。MLBから古巣ヤクルトに加入した後、2008年にFAで西武に加入しました。西武には引退する2013年まで在籍しています。監督の石井を筆頭に、コーチ陣はかつて西武でプレー、また西武でコーチを務めた人材がそろっています。以下、現在楽天のコーチを務める元西武戦士です。

◇一軍打撃コーチ
金森栄治(1982~1988年西武在籍、2001~2002年西武コーチ)
渡辺直人(2013~2017年西武在籍)

◇一軍投手コーチ
石井貴(1994~2007年西武在籍、2008~2013年西武コーチ)

◇一軍バッテリーコーチ
光山英和(2011~2013年西武コーチ)

◇一軍内野守備走塁コーチ
奈良原浩(1991~1997年西武在籍、2012~2016年西武コーチ)

◇二軍打撃コーチ
後藤武敏(2003~2011年西武在籍)

◇二軍バッテリーコーチ
・星孝典(2011~2016、2019年西武在籍、2017~2019年西武コーチ)

◇育成打撃コーチ
・垣内哲也(1989~2002年西武在籍)

西武ファンとしては懐かしい面々が主要ポストを占めています。これだけ元西武のメンツがそろっていては、「楽天ライオンズ」と呼ばれても仕方ないでしょう。

今季は序盤好調だったものの、徐々に勢いは低下。現在は40勝36敗でリーグ3位の位置にいます。一方、本家「西武ライオンズ」は32勝38敗で5位。果たして元西武戦士を多く擁する楽天は、2013年以来の優勝を飾れるのか、今後の戦いに注目です。

(中田ボンベ@dcp)

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