インスタントラーメンを販売しているメーカーといえば、『日清食品』や『明星食品』、『サンヨー食品』などが挙げられますね。しかし過去には、「そこが!?」と思える、意外な企業がインスタントラーメンを販売していたことがありました。そこで今回は、「今はそんなイメージはないけど、昔はインスタントラーメンを出していたメーカー」をご紹介します。
『クラシエフーズ株式会社』 日本初のカップ入りノンフライ麺!
お菓子を販売しているイメージの強い『クラシエフーズ株式会社』ですが、前身の『カネボウフーズ』時代はカップ麺を手掛けていました。例えば1976年(昭和51年)には、日本初のカップ入りノンフライ麺を使った『ノンフライタンメン』を発売しています。その後も、カップ麺事業部がテーブルマーク株式会社に譲渡されるまで、「ホームラン軒」シリーズなどを発売していました。
『株式会社おやつカンパニー』 チキンラーメンよりも早かった!
『ベビースターラーメン』でおなじみの『株式会社おやつカンパニー』。『ブタメン』といったミニカップラーメンも発売していますが、実は前身の『松田産業』時代に、インスタントラーメンを発売していました。それが1955年(昭和30年)に発売された『味付中華麺』です。『チキンラーメン』が発売されたのが1958年(昭和33年)ですから、それよりも3年早かったのです。
『丸紅株式会社』 商社が手掛けたインスタントラーメン
日本を代表する商社の一つである『丸紅株式会社』も、実は即席麺を販売していました。それが『ベニーラーメン』です。前身の『丸紅飯田』時代の1960年(昭和35年)に販売したもので、当時『チキンラーメン』の商標で日清食品ともめてラーメンが作れなくなった『日華食品』が製造を担当したことでも有名です。
『任天堂株式会社』 ゲームや花札だけでない!
世界有数のゲームメーカーである『任天堂株式会社』。もともと花札の製造・販売を行っているメーカーというのは有名ですが、実は1960年代にラーメンも販売していました。それが『ポパイラーメン』です。実際は任天堂ではなく子会社の『三近食品』名義のものでしたが、食品の販売にも着手していたのです。
『大塚食品株式会社』 画期的なお湯なしのラーメン!
日本初のレトルトカレーである『ボンカレー』が有名な『大塚食品株式会社』。そのため、レトルトカレーメーカーとしてのイメージが強いのですが、過去には『アルキメンデス』という即席麺を出していたことがあります。パリパリの麺にレトルトあんをかけて食べる「お湯いらず」のもので、「歩きながら食べられる麺」が名前の由来でした。
「今はそんなイメージはないけど、昔はインスタントラーメンを出していたメーカー」をご紹介しました。クラシエフーズやおやつカンパニーなどは食品メーカーなので、インスタントラーメンを出していてもおかしくないかもしれませんが、丸紅や任天堂はかなり意外でしょう。むしろ、どのような味だったのか食べてみたいですよね。昨今もジャンルの垣根を越えてさまざまな事業に挑戦する企業が増えていますから、もしかしたら意外なメーカーからインスタントラーメンが発売されるかもしれませんね。
(松田ステンレス@dcp)
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