「飯テロ動画」という言葉があります。美味しそうな食べ物の動画のことで、特に深夜にこれを見てしまうと、時間が時間だけに同じものを作るわけにもいかず、「ぐぬぬ……」とただうなることになります。
漫画でも似たことが起こりますね。漫画に登場する食べ物があまりにも美味しそうで思わずコンビニに走った!なんて経験があれば、「飯テロ動画」ならぬ「飯テロ漫画」といえるでしょう。今回は、「自分をコンビニに走らせた、漫画内の美味しそうな食べ物」について聞きました。
焼き鳥とビール 『賭博破戒録カイジ』
「カイジが地下施設の売店で買った焼き鳥とビールがうまそうだった。すぐにコンビニに行って買った」
帝愛グループの地下施設では「ペリカ」という独自の通貨が使われていました。「10ペリカ=1円」のレートですが、350mlの缶ビールが1本5,000ペリカなど相場は地上の倍以上でした。
食パンと蜂蜜 『ハチミツとクローバー』
「コンビニに食パンと蜂蜜を買いに行った。さすがに四つ葉のクローバーはなかったけど」
名作青春漫画『ハチミツとクローバー』に登場する、はぐちゃんのサンドイッチですね。四つ葉のクローバーはコンビニでは売っていませんので、自分で探すしかないでしょう。
コーヒーガム 『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』
「『ジョジョ』でイギーが食べていたのでコンビニに買いに行ったが、なかった」
「コーヒーガム」は株式会社ロッテが1963-1990年まで販売していた製品です。その後、2012年に一度復刻販売されましたが、現在では絶版商品となっています。他にコーヒー味のガムは特に見当たりませんので、もしイギーが生きていたら困ったでしょうね。
チャーハン 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
「両さんは何でも美味しそうに食べるけど、『実にうまい』と言いながらもりもり食べていたので自分も……となった。コンビニで冷凍チャーハンを買った」
ご指摘のとおり、両さんはご飯をとても美味しそうに食べますよね。また、両さんは食べ物の好き嫌いはなく、「好き」と「大好き」しかないと自分で言っています。
チャーハン 『ONE PIECE』
「ギンがサンジが作ったメシをかっこむのを見て、どうしてもチャーハンが食べたくなってコンビニに行った」
同じチャーハンですが、こちらは『ONE PIECE』に登場したもの。ギンが泣きながら食べている様子を見て、ルフィは「いいコック見つけたぞ」とほくそ笑みます。ただ、これはチャーハンではなくピラフでは?という説もあります。
ツナとコーンマヨ和え、韓国のりと炊きたてご飯 『3月のライオン』
「炊飯器を仕掛けて、コンビニに飛んでいってツナ缶、コーン缶、韓国のりをわざわざ買った。とろろ昆布は売ってませんでした」
『3月のライオン』の13巻に登場するメニューを再現したわけですね。零ちゃんが川本家で振る舞われた、急きょ「ありもの」でつくった夕食です。漫画の中では、これにとろろ昆布の吸い物が付きます。
ホットドッグ 『銀の匙』
「『銀の匙』を読んだら無性にホットドッグが食べたくなり、コンビニに駆け込んだがなかった。仕方がないのでパンとソーセージ、マスタード、ケチャップを買って帰り、自分でつくった」(埼玉県・26歳男性)
これは『銀の匙』の10巻を読んだものと思われます。ホットドッグ用のパンはあったのでしょうか? それとも食パンで代用したのでしょうか?
漫画の中に登場する食事シーンは魅力的に見えます。特に食べているキャラクターの表情が豊かで本当に美味しそうだった場合は、読者のおなかも減ってこようというもの。すくっと立ち上がってコンビニに向かっても不思議ではありません。あなたは、漫画を読んでいて美味しそうなものに出くわし、思わずコンビニに走ったことはありますか?
(松田ステンレス@dcp)
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