『週刊少年ジャンプ』では、漫画の連載中に「登場キャラクターの人気投票」が行われることがあります。その結果発表は作品ごとに違い、淡々とランク順にキャラクターを並べるだけの作品もあれば、ランクインしたキャラクターがコメントするなど手の込んだ発表を行う作品もありました。
特に90年代のジャンプ全盛期は、どのジャンプ漫画も手の込んだ発表を行っていましたね。そこで今回は「ジャンプ漫画の人気登場でありがちだったこと」を全盛期を知る世代の人に聞きました。
クールキャラは上位になっても「フン、俺には関係ない」など興味を示さない
「『幽☆遊☆白書』の飛影とか、クールなキャラは1位になっても喜ばない」
「クールなキャラクターは人気が高かったのでよく上位に選ばれていたけど、『俺には関係ない』とか、興味なさげなコメントが添えられていた」
確かに飛影は1位に選ばれても意に介していませんでした。他にも、優等生キャラは「僕に投票してくれてありがとう」と律儀にお礼を言っていたり、キャラクターの個性が反映された結果発表が多かったですよね。
意外と主人公が1位になれなかった
「主人公は1番人気があるものだけど、意外と2位、3位とかで1位になれないことが多かった」
「『DRAGON BALL』だったと思うけど、悟空が1位になれなかった人気投票があった」
『キン肉マン』のロビンマスクや『魁!男塾』の伊達は、主人公を抑えて1位になっていましたね。『DRAGON BALL』の人気投票では、セル編での活躍もあって悟飯が1位になったことがあります。
1度しか登場していないようなキャラが上位にランクインする
「『4話目の背景に登場したキャラ』など、本編で全く注目されていないキャラクターが上位に選ばれる」
「ギャグ漫画の人気投票だと読者もふざけるのか、上位にマイナーなキャラがランクインする」
そうしたネタキャラを投票対象にしている漫画も多かったですよね。読者も「分かっている」のか、マイナーなキャラに投票が集中して上位に選ばれることもありました。
なぜか作者もランクインしている
「普通は登場キャラクターだけが選ばれるものだけど、なぜか作者がランクインすることも多かった」
「『世紀末リーダー伝たけし!』で作者のしまぶーがランクインしたことがあった」
作者が前面に出ている作品は、人気投票でも上位にランクインすることが多かったですね。その際は、「なんでおまえがいるんだ!」と、登場キャラクターたちから責められたりしました。
人気漫画とそうでない漫画との投票数の差がすごい
「『DRAGON BALL』などの人気漫画は1キャラクターに数万もの投票があったけど、全部で100票くらいしかない漫画もあった」
「人気漫画とそうでない漫画とでは投票数の差がすごかった。子どもながらその格差に驚いた」
連載が始まって間もない作品でも人気投票を行うことがありましたから、そこまで票数が伸びない作品もありました。せめて数千票は集めたいところですね。
人気投票は今もさまざまな作品で行われていますが、意外なキャラクターが上位になることもあり、なかなか興味深いものです。時には作中であまり活躍していないキャラクターが上位に選ばれ、それがきっかけで活躍の場が与えられることもありました。皆さんは、こうしたジャンプ漫画のキャラクター人気投票には、どんな思い出がありますか?
(松田ステンレス@dcp)
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