『ドラクエ』よりも『FF』が好きな理由とは?

ファミコンブームの頃から国産RPGでは『ファイナルファンタジー(以下FF)』と『ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)』の2タイトルが人気を集めていました。どちらも面白いRPGですが、『ドラクエ』派と『FF』派が熱い議論を繰り広げることもありました。今回は「『ドラクエ』よりも『FF』が好きな理由」について40代以上の人に聞いてみました。

バハムートなどの召喚獣が格好いい

「『FF』といえば召喚獣。初めてバハムートやリヴァイアサンを見たときは、その威力や演出に興奮した」

「初めて『FFIII』をプレーしたときの、召喚獣のインパクトがものすごかった。バハムートやリヴァイアサン、オーディンの格好良さも魅力です」

『FFIII』から登場している「召喚獣」は、『FF』ならではの要素の一つ。手に入れた召喚獣を初めて召喚するときは、とてもわくわくしたものです。ただ、毎回演出を見ていると戦闘に時間が掛かるので、スキップ機能がある作品では最初だけ見て後はスキップする人も多いですね。

ダメージの数字が大きくて爽快感がある

「『FF』はレベルが高くなるとダメージのインフレが起こってくるのが好き。『9999』ダメージとかも簡単に出るようになって、戦闘が爽快だった」

「全体的に『FF』の方が『ドラクエ』よりも戦闘で敵に与えられるダメージが大きい。大ダメージが普通に出せるので、『FF』の方が好き」

『FF』と『ドラクエ』では、「戦闘で与えるダメージの桁が一つ違う」という印象を持っている人もいるでしょう。『FF』では、普通にプレーしていれば4桁ダメージが出るようになり、爽快ですよね。最近は『ドラクエ』でも1万超の大ダメージを出せるのですが、これはいろいろな条件を重ねる必要があります。いわゆる「やりこみ」に近い方法なので、普通に遊んでいる人には分からないかもしれません。

『FF』の主人公はしゃべる

「『FF』の主人公は、ゲーム内のイベントでよくしゃべっている。会話が長くなることもあるが、映画を見ているような気分になれるので、個人的には好き」

「『FF』のしゃべる主人公と『ドラクエ』の無口な主人公。どっちにも良さがあるが、個人的にはキャラが立っている『FF』の方が好みかな」

『FF』の主人公は自分の意思や目的があり、自分の言葉でしゃべります。一方『ドラクエ』の主人公は「プレーヤーの分身」であり、基本的にしゃべりません。どちらが優れているというものではありませんが、「主人公に自己投影・感情移入するのではなく、映画を見ているようにストーリーを楽しみたい」という人は『FF』向きといえそうです。

戦闘シーンの演出が好み

「『FF』の戦闘シーンの、キャラが敵に向かっていって切り付ける演出が好き。最近は『ドラクエ』もキャラごとに動いたりするけど、昔は基本的にモンスターの絵しか出ていなかった」

「昔の『FF』のサイドビューの戦闘シーンが好きだった。持っている武器によって斬撃の演出が違うところが凝っていて楽しかった」

RPGの戦闘シーンは、とても重要な要素の一つです。『FF』では伝統的にキャラクターとモンスターが向き合っている場面を横から見たサイドビューで、『FFVI』まではこの形式でした。武器を持って攻撃する演出はファミコンの頃からのものですが、「攻撃している」のがビジュアル的にも分かりやすく、見ていて楽しい戦闘でしたね。

スタイリッシュなBGMが好み

「『ドラクエ』のすぎやまこういち先生によるBGMも雰囲気があって素晴らしいが、個人的には『FF』のスタイリッシュなBGMの方が好み。特に『FFV』の『ビッグブリッヂの死闘』という曲が好き」

「『FF』のBGMはスピード感があって格好いい曲が多い。戦闘BGMは特にスタイリッシュで、ゲームの雰囲気にもマッチしていると思う」

『FF』も『ドラクエ』も、素晴らしいBGMで甲乙つけがたいですね。ただ、スタイリッシュに感じるのはどちらかというと、『FF』ではないでしょうか。『ドラクエ』はオーケストラの演奏のような厳かな雰囲気で統一されていますが、『FF』のBGMはさまざまなジャンルの音楽がごちゃ混ぜになっています。そんなところも魅力なのかもしれませんね。

『FF』も『ドラクエ』もそれぞれ異なる魅力があり、ファンとしては「ここが好き!」という譲れないポイントがあるものです。しかし、熱狂的なファンだからといって『FF』しか遊ばないといのはもったいないですね。『ドラクエ』派の主張を理解するため、『ドラクエ』も遊んでみてください。

(松田ステンレス@dcp)

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