ゲームの電源を入れてしばらく放置していると始まるデモ映像。ファミコン時代はシンプルなプレーデモ映像がほとんどでしたが、容量が大きくなったスーパーファミコンのソフトでは、凝ったOPデモが流れるようになりました。
中には、ドラマや映画のような演出のものもありましたね。今回は、そうした「ドラマっぽい演出が印象的だったスーファミゲーのOPデモ映像」を挙げてもらいました。
『テイルズ オブ ファンタジア』
「OPで歌が流れるのは当時衝撃的だった。スタッフクレジットが入るのもドラマや映画のOPっぽくて良かった」
「スーファミのゲームなのにボーカル入りの曲が流れて、しかもいい曲。『この世に悪があるとすれば~』のボイスからの流れも最高でした」
当時は容量の問題でボーカル入りの曲を使うのが難しいとされていました。そんな中、OPにボーカル入りの曲を使用した本作は大きな話題となりました。アニメーションムービーが追加されたPS版よりもスーファミ版が好きな人が多いですよね。
『クロノ・トリガー』
「タイトル画面で振り子が止まった後、メインテーマが流れてデモ映像に入るのが好きで、何度も見てしまった。シーンのつなぎもドラマのOPっぽくて格好良かったです」
「メインテーマも最高だし、作中のさまざまなイベントシーンが織り交ぜられていたのも良かった。発売前にこのデモ映像を店頭で見て絶対に買うと決めた」
イベントシーンから画面が暗転し、スタッフクレジットが入る演出は映画のようでした。回答にあるようにイベントシーンが織り交ぜられているのも特徴で、筆者は「ドラゴン戦車へのとどめのシーン」や「ジャンクドラガーへのアイスソード」のシーンが好きでしたね。
『ドラゴンクエストVI 幻の大地』
「『主人公たちがムドーの城に乗り込むシーン』がOPデモになっていて、雷雲バックのムドー城は格好良かった」
「ドラゴンにまたがって城に乗り込むシーンは映画みたいな流れで、当時小学生だったけど興奮した」
「主人公たちがムドー城に乗り込む」というプロローグがOPデモとしても流れました。ただ、ゲームスタート時も同じシーンから始まるので、子どもながらに「またこれか」と思う人も多かったでしょう。
『タクティクスオウガ』
「『QUEST PRESENTS』のクレジットからの吹雪のシーンは、本物の映画みたいで印象的だった。当時小学生だったけど今でも覚えている名OPだと思う」
「ドット絵であそこまでドラマチックに表現したのはすごい」
ゲームが始まる以前に起きた出来事を描いたOPデモでした。せりふなどは一切ありませんが、戦乱に巻き込まれる小国の模様や主人公の悲劇的な過去を知ることができる、ドラマチックな内容でしたね。
『ファイナルファンタジーV』
「透けたタイトルロゴから、草原を走るバッツとボコが覗いて見えるOPが好きだった。シンプルだけど海外映画のようで印象的でした」
「ボコに乗ったバッツが草原を走っていて、そこからゲームのOPにつながる流れがドラマチックで良かった」
シンプルなのにスタイリッシュに感じるOPデモでしたね。大冒険の始まりを予感させる明るいテーマ曲も、デモを盛り上げる大きな要因です。タイトルが画面手前に移動するように消えて画面が暗転する演出も、印象深かったものです。
OPデモは、プレーヤーを物語に引き込んだり、プレーしたいと思わせるために大事なもの。今回挙げた5本は、そのゲームをプレーしたいと思わせるワクワク感やドラマ性が高かったものだといえますね。最近のソフトはボーカル曲やCG、アニメーションがふんだんに使えますが、プレーヤーを引き込む「演出」も大事にしてもらいたいものです。
(松田ステンレス@dcp)
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