今や「うつ病」は心の風邪などと呼ばれ誰もがかかる可能性があるものとされています。しかし、気分が落ち込むことが続いても「自分はもしかしたらうつ病なのでは」などと考えることは危険です。
「うつ病」は誰もがかかるもの、などといわれるようになった弊害です。本当にうつ病かどうかは分かりません。
というのは、血液検査や医療機器によってうつ病と診断できるわけではないので、その診断が本当に正しいのか科学的根拠を得にくいのです。特に「抑うつ反応」を「うつ病」と取り違えないようにします。
誰でも悲しいときには落ち込むし、孤独なときには暗くなる
そもそも「うつ病」は精神疾患(mental disorder)の一つで、「大うつ病性障害という病気。
しかし、人は誰しも病気になったり、失恋したり、親しい人の死に遭遇などすると、気分が沈んで落ち込みます。これは健康な人にも起こる「抑うつ反応」です。
この「抑うつ反応」はうつ病ではありません。
アメリカの精神医学会のDSM(精神障害の診断と統計マニュアル)によれば、『大うつ病性障害』は以下のような症状のあるものと定義されています。
「大うつ病性障害」の症状
・2-3週間以上続く抑うつ気分がある
・意欲・興味精神活動の低下がある
・焦燥感、食欲低下、不眠、持続する悲しみを訴え、不安に苦しんでいる
・2-3週間以上続く抑うつ気分がある
・意欲・興味精神活動の低下がある
・焦燥感、食欲低下、不眠、持続する悲しみを訴え、不安に苦しんでいる
誰にでもある「抑うつ反応」と「うつ病」を切り離して考える必要があるのです。また、自分で思い込むことはいけません。その思い込みは抑うつ感情を強くする可能性があります。難しいかもしれませんが、まずは、落ち着き、穏やかな感情で過ごせるようになることを考えてみましょう。
(松田ステンレス@dcp)
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