「親が子供に勉強させようとして使う言葉」とは?

子供が遊んでいると、親はなんとか勉強させようといろいろなことを言います。現在は自分が親の立場になっている人でも、子どもの頃は親に同じように言われたはず。今回はそうした「親が子どもになんとか勉強させようと言うこと」について聞いてみました。

「100点取ったらおもちゃ買ってあげるよ」

「小学生の頃はちょっと頑張れば100点取れたので、ごほうび目当てに頑張る気になれた」

「よく『テストで100点取れたらゲーム買ってあげる』とは言われたけど、自分はあまり成績が良くなくて頑張っても100点取るのは無理だった。そのうち『どうせ無理だし』と思って頑張れなくなった」

「アメとムチ」なんて言葉がありますが、これは「アメ」に当たるパターンです。大人でもごほうびがあるとモチベーションが上がりますから、子どもを説得するには効果的といえます。ただ、高すぎて届かない目標だと、頑張らずに諦めてしまうこともありますね。

「クリスマスなしにするよ!」

「秋ぐらいから、勉強をしていないと『クリスマスなしにする』と言われるのがお決まりでした」

「うちの親は『成績が下がったらプレゼントなしにする』と言っていた。私は誕生日が12月だったので、誕生日プレゼントはいつもクリスマスとまとめられていた。そのせいで、プレゼントなしになると誕生日とクリスマス、2つ分のお祝いがなくなることに。理不尽だと思ったが、逆らえなかった」

こちらは「ムチ」のケースです。子どもはクリスマスのプレゼントをとても楽しみにしているものですが、それがなくなると言われたら……。子どもとしては必死に頑張るしかありませんね。

「成績下がったらゲーム禁止にするよ!」

「ゲームが好きだったので、『成績が下がったらゲーム禁止』と言われることが多かった。中学生になったら実際に禁止されてしまったことが何度もあった」

「うちの親はよくゲームを隠して勉強させようとしていた。成績が下がったときは『先に勉強しないとゲームもしたら駄目』と言われ、実質禁止された」

学校から帰ったらすぐゲームという人も多かったのでは? そんな子どもにとって、ゲームを禁止されるのは死活問題です。成績が落ちない程度には頑張らないといけませんでした。

「お父さんに叱ってもらうよ!」

「うちの父親は育児には無関心で、いつもは母親任せの人。たまに怒ると怖かったので、母親に『お父さんに言う』と言われると勉強するしかなかった」

「母親の切り札は『お父さんに叱ってもらう』だった。父親はキレるとおもちゃを壊したりすることがあったので、母親が切り札を切ってきたときは勉強せざるを得なかった」男性)

子どもにとって「父親が叱る」というのは特別怖いことでした。母親がいくら言っても勉強しないと、最終的には「父親に叱ってもらう」と宣言されたものです。

「勉強できないと将来困るよ」

「うちは平凡なサラリーマンの家庭だったが、母親には『勉強できないと将来苦しいことになる』と言われることが多かった。説得力があると感じたので頑張った」

「『勉強できないといい大学に入れなくて、困るのはあんただよ』と言われることが多々あった。そのときは聞き流していたが、今になってみるとそのとおりだと思う」

以前は「いい大学に行っていい会社に入ること」が人生の目標のように思われていましたから、このように言う親が多かったかもしれませんね。子どもにとってはずいぶん先の話なので、自発的に勉強させる効果があったかは不明です。

勉強せずに遊んでばかりいると、最後に困るのは自分自身なのですが、親としてはそのまま放置してはいられません。何とか勉強させようと、アレコレ考えて注意していたのでしょう。子どもの頃はうるさく感じたでしょうが、大人になった今はその時の親の気持ちが分かるのではないでしょうか。

(松田ステンレス@dcp)

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