「マタニティーブルー」とは?

マタニティーブルーの症状と原因

赤ちゃんを産んだ後の女性が情緒不安定になってしまうことを一般的に「マタニティーブルーmaternity blues)」といいます。

妊娠中の気分の落ち込みも指すこともありますが、「baby blues赤ちゃんブルー)」「postpartum blues産後ブルー)」という言い方もされますから、正確には「産後の気分の落ち込み」をマタニティーブルーというのです。

blues(不可算名詞)は「気のふさぎ」「憂鬱」という意味です。

マタニティーブルーの代表的な症状は以下のようなもので、お母さんの75-80%が経験するといわれています。

・原因不明の不安にさいなまれる
・なぜか落涙してしまう/時に泣き叫んでしまう
・突然気分が変化してしまう
・イライラしてしまう
・自分が批判されたように感じる/自分に対する言葉・態度に過敏に反応してしまう
・赤ちゃんと結び付きがないように感じてしまう
・休むことができない/不眠症
・集中力がない/ぼんやりしている

これらの症状の原因としては、以下のようなものが挙げられます。

マタニティーブルーの原因
・出産で心身ともに疲れ切っている
・赤ちゃんの世話で睡眠不足に陥る
・授乳・育児による疲労
・ホルモンバランスの変化

まず、出産でお母さんが心身ともに疲労しきっている点が大きいです。その上、授乳・排せつなど赤ちゃんの世話をしなければなりませんから、睡眠不足になりがちです。

この状態が続くと、お母さんは精神的に余裕がなくなってしまいます。

出産後には、妊娠を維持し、出産に備えてきた女性ホルモン「エストロゲン」「プロゲステロン」が共に急減します。このホルモンの減少が出産後のお母さんの精神状態に大きな影響を与えるのです。

たとえば閉経後の更年期障害は、女性ホルモン「エストロゲン」の欠乏によって起こるとされています。

更年期障害では、「怒りやすく」なったり「抑うつ」「頭痛」「不眠」「目まい」といった症状が現れます。

更年期障害でも、女性の精神状態に女性ホルモンの分泌が関与していることが分かります。

マタニティーブルーは、通常10日から2週間ほどで治まるといわれます。出産の疲労が取れ、ホルモンバランスが旧に復すれば精神状態も安定するのです。

もちろん、そのためにはパートナーとうまく育児を分担するなどして、心身の疲労から早く回復するように努めることが大事です。

マタニティーブルーは男性にもある! 「パタニティーブルー」

女性のマタニティーブルーに当たるものが男性にもあるとされます。それが「パタニティーブルーpaternity blues)」です。

「paternity」は「父性」「父たること」といった意味の英単語ですので、paternity bluesで「父性の落ち込み・憂鬱」になります。

女性の場合は、上記のようにホルモンバランスの変化が気持ちを落ち込ませることがあるのですが、男性の場合には主に「父親になるという巨大なプレッシャー」が原因といわれます。

また、以下のような責任感・不安感が大きなプレッシャーになって、気持ちを落ち込ませると考えられています。

●パタニティーブルーの原因
・生まれてきた子供に対する責任感
・配偶者、家族に対する責任感
・実家(義理実家含む)に対する責任感
・子供が生まれた後の自分の人生についての不安感

ただし、これらは旦那だけではなく、子供を産んだ奥さんも感じる責任感・不安感です。マタニティーブルー、パタニティーブルーはお互いを思いやり、話し合うことで解消することが可能です。

自分の気持ちばかりをぶつけずに、相手の心を斟酌(しんしゃく)する視点を持つことを忘れないようにしましょう。お互いに助け合ってこそ家庭・子育てはうまくいくのですから。

(高橋モータース@dcp)

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