「動悸(どうき)」とは? なぜドキドキする?

緊張したときや運動の後に心臓がドキドキしますね。また、好きな人のことを考えたりするとドキドキしたり胸が痛くなったりします。このような自分で心臓の拍動を感じられる状態のことを「動悸(どうき)」といいます。なぜ「動悸」は起こるのでしょうか。

「動悸」が起きるのはどうして?

心臓の鼓動は、自律神経がコントロールしています。緊張したりストレスを受けると交感神経が働いて鼓動が速くなり、血圧は上昇します。副交感神経が活発になると鼓動はゆっくりになり、血圧も下がって心身共にリラックスした状態になります。

通常、自分の心臓の鼓動を意識することはありませんが、これがドキドキと感じられるのが「動悸」です。「動悸」が起きるのは以下のようなことが原因です。

●激しい運動
激しい運動をすると、心臓の鼓動が速くなります。このようなとき、自分の心臓の鼓動を感じます。

●興奮する
興奮して神経が高ぶっているとドキドキすることがあります。これは交感神経が活発になっているためです。

●アルコールの摂取
お酒を飲むと、アルコールの働きによって血管が広がります。通常、血管が広がるのは血液を多く流すためですが、アルコールを摂取した場合は血管が広がっても血液が流れる量は変化せず、血圧が下がります。脳は血圧の低下を防ぐために血液を多く流そうとして、心臓を速く動かします。これが「動悸」になります。

●カフェインの摂取

コーヒーやお茶などに含まれているカフェインの副作用によって、動悸を起こすことがあります。市販されている眠気覚ましのカフェイン剤を飲んで、動悸を感じたことがあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

カフェインには覚醒作用、血管拡張作用、胃酸分泌促進作用、利尿作用のほかに、交感神経を刺激する働きがあります。カフェインを過剰に摂取すると、交感神経の活動が活発になり、動悸がするのです。

病気が原因で動悸を起こすことも

上記以外でも、病気が原因で動悸がすることがあります。症状として動悸を伴う病気には、以下のようなものがあります。

●心筋梗塞・狭心症
冠動脈の動脈硬化が進行すると、血管の内側が狭くなって血流が滞るようになります。心臓を動かすための血液が不足すると、胸の奥が痛んだり圧迫感を感じるようになります。これが「狭心症(きょうしんしょう)」です。

動脈硬化がさらに進行すると、血栓(けっせん)によって冠動脈の内側がふさがってしまいます。すると、心筋への血流が滞り、細胞が壊死(えし)してしまいます。これが「心筋梗塞(しんきんこうそく)」です。

また、これらの病気の合併症として「不整脈」を起こすこともあります。「不整脈」とは、拍動のリズムが不規則になってしまう症状です。脈が異常に速くなる「頻脈(ひんみゃく)」や遅くなる「徐脈(じょみゃく)」も「不整脈」に含まれます。

●低血糖症
血糖値が下がり、それによる症状が見られるようになるのが「低血糖症」です。低血糖症では中枢神経、自律神経に異常を来しますが、自律神経の乱れによって発汗、手足の震え、動悸などを引き起こすのです。

●バセドウ病
「バセドウ病」は免疫系の疾患です。首にある甲状腺(こうじょうせん)という部位の異常で、甲状腺ホルモンが大量に分泌されます。動悸以外にも、微熱が続いたり手足がしびれたりすることがあります。

「ブロークンハート症候群」とは?

失恋したり、愛する人を失ったりした際に、実際に胸が痛むことがあります。その中には「ブロークンハート症候群」という医学的にも正式に認められている疾患であることがあります。症状としては心臓の左心室先端の心尖(しんせん)が機能しなくなり、左心室が変形してしまいます。この形がタコを捕る仕掛けの「たこつぼ」に似ていることから「たこつぼ型筋心症」とも呼ばれています。

この病気について、あまり詳しいことは分かっていません。ただ、心臓にアドレナリンなどのストレスホルモンが大量に流れ込むために起きるとされています。「ブロークンハート症候群」の症状としては、胸の痛みや圧迫感、呼吸困難などがありますが、冠状動脈への影響はありません。これが狭心症などとの大きな違いだといえます。

健康な人でも「動悸」が起きることはありますが、長く続いたり、他の症状が見られる場合には、心臓などの病気の可能性が考えられます。動悸を伴う病気は重篤であることが多いので、なるべく早く病院に行きましょう。

(松田ステンレス@dcp)

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