「空の巣症候群」とは?

赤ちゃんを授かった女性は、として長い時間を育児に費やします。子供が大人になって自立すると、お母さんに「空の巣症候群」と呼ばれる症状が現れることがあります。

子供が巣立つとお母さんが「抑うつ状態」になることがある

長い時間一緒に過ごした子供が自立し、自分の元を離れていくと、親は子育ての責任から解放されます。しかし、同時に喪失感を感じることにもなります。

この喪失感があまりにも大きいと、抑うつ状態に陥ることがあります。これが「空の巣症候群」と呼ばれるものです。

自分のおなかを痛めて赤ちゃんを産むお母さんのほうが、より子供を「自分の一部」と感じる、といわれます。そのため、女性のほうが空の巣症候群になりやすいのです。

空の巣症候群は、

更年期の女性に多く見られ、家事・子育てに一生懸命だった女性が、子供の進学・独立・結婚などによって今まで背負ってきた責任から解放され、ほっと一息ついた時期に起こりやすい

とされています。

ですので、子育てに情熱を注いできたお母さん、子供と良好な関係を築いていて絆が強いお母さんほど空の巣症候群に陥りやすいといわれ、

・抑うつ状態
・突然、かつランダムに起こる悲しみ/つい泣いてしまう
・夜間の睡眠不足/朝起きられない
・自身の目的を失ってしまったような感覚(喪失感)
・集中力の低下
・不安

といった症状が現れるといわれます。

WHO(世界保健機関)が病気の診断基準を定める『ICD-10』では、空の巣症候群(empty nest syndrome)は、「ライフサイクル移行期における適応の問題」(Problems of adjustment to life-cycle transitions)に分類されています。

子供の独立などのライフイベントに結び付いた精神障害(mental disorder)というわけで、子供が身近にいないという環境に「適応」できれば、この障害は克服されるのです。

・夫婦で質の高い時間を過ごす
・新しい趣味を試す
・友人と過ごす時間を増やす

といったことに治療効果があるとされます。旅行に出掛けることも効果的で、自分の今をもっと楽しめるようになれば、精神的な安定が得られると考えられています。しかし、あまりに抑うつ状態がひどいようであれば、精神科の医師を受診することも勧められます。

子供が自分の元から巣立っていくことに喪失感を感じるのは、親として当然のことです。しかし、子供の巣立ちの日は、お母さんの人生の新しい章が始まる日でもあります。その新章を充実したものにすれば、落ち込むこともないのではないでしょうか。

(松田ステンレス@dcp)

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