「金属アレルギー」とは? 意外と見過ごされるアレルギー症状

先進国ではなんらかのアレルギーを持つ人が増加しています。日本で最も有名なアレルギーは「スギ花粉」によるものですが、女性に多いとされるのは「金属アレルギー」です。

ネックレスピアスなどでかぶれ発疹が見られたりします。また、金属アレルギーで意外にに気付かないのが「歯の詰め物」です。最近は、アレルギー症状を避けるために金属の詰め物は見られなくなっていますが、昔治療を受けた人などはずいぶん時間がたってから急にアレルギー症状が出たりするので要注意です。

今回は「金属アレルギー」についてご紹介します。

「アレルギー・パンデミック」の時代といわれるほど

何らかの物質にアレルギーを持つ人は確実に増加しています。「アレルギー・パンデミック」という言葉があるぐらいで、1950年代以降アレルギー患者の数はずっと増加傾向をたどり、現在に至っています。今や日本人の4人に1人は花粉症といわれています。

ほかにも、ハウスダスト、ダニなどの家庭環境にある物質、卵や小麦といった食物にアレルギー反応を起こす人など、アレルギーを持つ人は非常に増加しています。その全体傾向の中で、金属アレルギーの人も増えている、と考えられます。

以下のような金属が「アレルゲン」となることが多いのです。アレルゲンとは、アレルギーを発症させる原因となる物質のことです。

・ニッケル
・コバルト
・クロム
・亜鉛
・パラジウム
・金

また、金属アレルギーかもしれないと本人が気付くのは、女性の場合には、ピアス、ネックレスなどのアクセサリーを身に着けたときが多いようです。

ピアスをしてかぶれた
ネックレスを着けたら皮膚が赤くなった

といった場合は金属アレルギーが疑われます。

問題なのは、外すと起こらなくなったり、症状が止まったりしますので、あまり大ごとだと思われないこという点です。

また、「プラチナみたいな高いアクセサリーだとならないけど、安いものを着けるとかぶれます」と言う人がいらっしゃいますが、自分がどのような金属にアレルギー症状を起こすのか、これは検査をしないと分かりません

自分で判断せず、検査を受けてはっきりさせることを心掛けましょう。現在では血液検査を行って、どんな金属にアレルギーを持っているかを判定することが可能です。

金属アレルギーは見えにくい!

金属アレルギーの代表的な症状は、

金属が触れた部分がかぶれる、赤くなる

です。しかし、直接触れた部分でなくても、

・湿疹が出る
・水疱ができる
・頭皮が剥がれ落ちるとか
・口の中で苦い味がする

といった症状が出ることもあります。

この場合には、何が原因か特定できず、その間に症状が悪化することもあります。ほかに、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という難病は、金属アレルギーが原因の一つと考えられていますが、この病気では手の平や足の裏などに膿疱ができて、痛くて物が握れない、歩けないといった症状が現れます。

つまり、金属アレルギーは見えにくいもの、ともえいます。例えば、ピアスをしたときには赤くなるけれども、外せば治(おさ)まったりするので、あまり重要だと思わないかもしれません。しかし、放置しておくと深刻な症状になることもあるのです。

最近では体質改善を試みることができる!

まずは血液検査を行ってどんな金属にアレルギーがあるのかを明らかにすることが肝心です。金属アレルギーを持つことが分かったら、深刻な症状が出る前に義歯のチェックや体質改善などに取り組みます。

例えば、銀にアレルギーを持つことが分かった人で、銀を用いた義歯を交換しただけで劇的に症状が改善した、という例もあります。

ただし、多くの場合は時間をかけて症状の改善を目指すことになります。特に深刻な症状が出てから治療するとなると、そのようなケースが多いですね。

アレルギーは一生治らない、アレルゲンに接触しないようにするのが治療、といったことがいわれてきましたが、最新の研究によって、そうでもないことが分かり、アレルギー反応を少しずつでも抑えることができる方法が見つかってきています。

例えば、最近話題の腸内フローラ環境を整えて、金属アレルギーだけでなく、アレルギー全般を抑える、といった方法です。

腸内フローラ検査を行って、その人に合う乳酸菌を「腸溶剤」(腸で溶けるカプセル)に入れて常用してもらうなど、が行われています。その「腸溶剤」にはオリゴ糖を入れたりします。

問題は、人それぞれ腸内環境が全く違っているということです。その人に合った乳酸菌を選んで処方しないといけませんので、オーダーメードの治療ということになります。

そのため、このような治療には手間と費用がかかります。

時計とか、下着のホックであるとか、金属が触れるところが赤くなったりといった自覚症状がある人は、まず専門医のアレルギー検査を受けましょう。「もしかしたら?」と思ったら、深刻な症状になる前に、ぜひ早めに専門医の検査を受けるようにしてください。

(高橋モータース@dcp)

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