「目がかすむ」原因とは? 怖い病気が原因のこともあるので要注意!

年をとると誰でも「目がかすむ」ことが増えます。また、若い人でも目を酷使したりすると「あれ?」と目がかすむことがあるでしょう。感覚器官としての「」、視覚情報は非常に重要です。

人間が視覚によって得る情報は、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)全ての情報量の80%を超えるといわれるほどです。ですので「目がかすむ」と大変困りますね。今回は「目がかすむ」理由などをご紹介します。

同じ「目がかすむ」でも「かすみ方」はいろいろ!

ひと口に「目がかすむ」といっても、かすみ方にはいろいろあります。かすみ方については一般に以下のような表現がされます。

・物がぼやけて見える
・視野内の物にピントが合わない
・ピントが合うのに時間がかかってしまう
・膜が張ったように見える
・曇っているように見える

このような目のかすみは、健康な人の場合には目を酷使することで起こります。これは一般的に「眼精疲労」と呼ばれます。

レンズである「水晶体」を伸ばしたり縮めたりしてピントを合わせるのは、「毛様体(もうようたい)」と呼ばれる筋肉です。目を酷使すると、この毛様体筋が長時間の緊張を強いられて弱り、ピント合わせの機能が低下してしまうのです。

また「目のかすみ」は加齢によるものが多く、年齢でいうと40歳代以上の人が訴えることが多いのです。加齢によって目がかすむのは、加齢によって毛様体筋が衰えてくるためです。

ただし、若い人でも「長い間、休息を取らずにモニターを眺めて仕事をした」「栄養を十分に取っていない状態で目を酷使した」などの場合、一時的にピント調節機能が低下し、目がかすむことがあります。

老眼」でも目のかすみが起こります。年を取ると毛様体筋だけでなく、水晶体の弾力性が徐々に失われるのです。水晶体の弾力性が失われるとうまく縮むことができなくなり、近くの物にピントが合いにくくなってしまいます。これが老眼の仕組みです。

目がかすむ原因は?

眼精疲労、加齢(そして老眼)以外で目がかすむ主な原因としては、以下のような疾患によるものが挙げられます。

・ドライアイ
・白内障
・緑内障
・糖尿病(糖尿病性網膜症)

それぞれについて詳しく見てみましょう。

●ドライアイ
眼球は涙の液(涙液:るいえき)によって覆われ、保護されています。何らかの原因で涙の量が減ったり、涙の成分バランスが崩れたりすると、眼球の表面が乾いてしまいます。これが「ドライアイ」です。

ドライアイになると眼球が保護できす傷つきやすくなります。最悪の場合は角膜に多くの傷がつき、角膜移植が必要な状態になることもあるのです。ドライアイでも「目がかすむ」という症状が現れることがあります。


●白内障

目のレンズに当たる「水晶体」が白く濁ってしまい、視力が低下する病気です。レンズが濁りますので、視界がぼやけるという「目のかすみ」が症状として現れます。白内障は多くの場合、加齢とともに発症します。これは「加齢性白内障」と呼ばれますが、「糖尿病」などの全身疾患によって、また「ぶどう膜炎」によって白内障を起こすこともあります。

※「ぶどう膜」とは、眼球の内側にある「脈絡膜(みゃくらくまく)」「毛様体」「虹彩(こうさい)」の総称です。「ぶどう膜炎」は、何らかの原因でこの3つの組織に炎症が起こる病気です。

●緑内障

一般的には、眼圧の上昇によって視神経が圧迫されて傷つき、視野が欠けていくという病気です。緑内障が進行すると失明に至ることもあります。

また、傷ついた視神経は元に戻すことができないため、進行を止める・遅延させるしか治療法がない怖い病気なのです。この緑内障でも「目がかすむ」という症状が現れることがあります。

●糖尿病(糖尿病性網膜症)
糖尿病によって網膜に障害が出ると、「目がかすむ」という症状が現れることがあります。

糖尿病は血糖値が慢性的に高い状態になってしまう病気で、膵臓(すいぞう)で作られるインスリンがうまく働かない、インスリンの量が少ない、などの理由で発症します。

※インスリンは、血糖値を下げる働きをするホルモンです。

糖尿病では、血液中に余分な糖分が多く存在する状態になりますので、血液がどろどろと粘性を持ち流れにくくなります。つまり血流が悪くなり、血管が詰まりやすくなるのです。

特に細い毛細血管の場合は詰まりやすく、これが大きな問題になります。目の場合ですが、眼底にある「網膜」には神経細胞が敷き詰められ、そこには無数の微細な血管が走っています。

糖尿病が原因でこれが詰まり出血すると、網膜に酸素が行き渡らず、酸欠状態になることがあるのです。出血した血管をカバーするために新しい血管ができますが、これは新しいため容易に出血しやすいのです。また出血部位がかさぶたのようになり、これが原因で網膜が剥がれてしまう(網膜剥離)ことがあります。最悪の場合には失明に至ります。

「目のかすみ」への対処法

「目のかすみ」が眼精疲労によるものであれば、その対処法はとにかく「目を休ませること」です。毛様体筋、水晶体などを安静にして機能を回復させなければなりません。

点眼薬(目薬)を使うのであれば、毛様体筋に作用してピント調節機能の改善を促す「ネオスチグミンメチル硫酸塩」「ビタミンB12」を成分とするもの、また血行促進作用のある「ビタミンE」を成分とするものが効果的でしょう。

血行が良くなると新陳代謝が良くなり、体の修復機能も促進されます。そのため、たとえば軽く絞ったタオルをレンジでチンして適温にし、それを目を閉じた上から数分かぶせる、といった「おしぼり療法」を試してみるのも良いでしょう。

「ドライアイ」「白内障」「緑内障」「糖尿病(糖尿病性網膜症)」といった疾患からくる目のかすみの場合には、もとになっている病気を治療しなければなりません。自覚症状があるのであれば、すぐに専門医を受診するようにしましょう。

(松田ステンレス@dcp)

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