「便秘薬」とは? 「便秘薬」が癖になり依存するケースもある

便秘」は女性に多いとされており、便秘に悩まされている方の中には便秘薬を服用する人がいらっしゃるかもしれません。気を付けていただきたいのは副作用が出ていないかなどの点です。今回は便秘薬についてご紹介いたします。

便秘薬の種類

『日本大腸肛門病学会』によると、便秘薬は「酸化マグネシウム系下剤」「刺激性下剤」「分泌性下剤」の3タイプに分かれています。

それぞれの特徴は以下のようになっています。

●酸化マグネシウム系下剤

マグネシウムの作用によって腸内の水分量を増やし、便を軟化させて排出を促すという特徴があります。腸への刺激が少ないため、毎日服用することもできますが、服用量は1日2グラム以内に抑えないといけないと定められています。

●刺激性下剤
腸を刺激して蠕動(ぜんどう)を促し、便を排出する効果があります。ビサコジルやセンノシドなどの成分が含まれている緩下剤がこれに当たります。緩下剤ではありますが、比較的効果が出るのが早く、また作用も強いため常用は勧められていません。

●分泌性下剤
小腸から分泌される腸液の量を増やすことで、便の排出を促すというものです。緩やかに効果が現れ、また痛みや違和感といった腸への刺激も少ないため、長期的な服用が可能です。

便秘薬の副作用は?

便秘薬には、上記のとおり特徴の異なる3つのタイプがありますが、それぞれに副作用も認められています。

酸化マグネシウム系下剤は安全性が高いものではありますが、長期服用の場合は血液中のマグネシウム濃度が高くなることがあります。

その場合、嘔吐(おうと)や不整脈、意識障害などを引き起こす「高マグネシウム血症」につながります。特に腎臓の機能が低下している場合は、使用に注意が必要です。

刺激性下剤は作用が強めなので、服用時に腹痛を引き起こすことがあるとされています。また、常用することで体が刺激に慣れて、耐性がついてしまうこともあります。

その場合は効果が出にくくなるため、効果を求めてより多くの量を摂取してしまい、それがまた耐性を強めるという悪循環につながります。それにより、服用が習慣化してしまったり、ひどい場合は「精神的依存」に発展するケースもあり、その問題が指摘されています。

分泌性下剤は使いやすい便秘薬の一つですが、吐き気と下痢の副作用があります。また、含まれている成分に子宮収縮の作用があるため、妊婦の服用は禁じられています

便秘薬を上手に使うには?

処方される、また市販されている便秘薬は副作用も少ないものではありますが、「絶対に安全」ということはありません。

ですので、生活習慣を改善するなど、薬に頼らない形で便秘を解消するのが理想です。それでも、頑固な便秘の場合はやはり薬に頼りたいと思ってしまうもの。その場合は、やはり医療機関に行って診察してもらい、適切な薬を処方してもらうのが一番です。

もし市販の便秘薬を買うという場合は、効果が緩やかで副作用の少ない「酸化マグネシウム系下剤」や「分泌性下剤」から試してみるといいかもしれません。便秘薬だけでなく、腸内環境を整える働きのある「整腸剤」も一緒に服用するというのも一つの手段です。「刺激性下剤」は、それでも改善しない場合に……という最後の手段のような使い方がいいでしょう。

これから便秘薬を試してみるという方は、思わぬ副作用に悩まされることがないよう、薬の特性や使い方、また副作用までしっかりと頭に入れてから選ぶようにするようにしてください。また何よりも大事なのは、まず専門医の診察を受けることです。この点を忘れないようにしましょう。

参考:日本大腸肛門病学会「大腸・肛門の病気について 便秘について」
http://www.coloproctology.gr.jp/aboutsickness/archives/6

(中田ボンベ@dcp)

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