「ドライアイ」とは? 「涙の量・質」が関係している

「ドライアイ」という言葉を聞くことがありますね。ドライアイはどのような症状なのかご存じでしょうか?

ドライアイには涙の質と量が関係している

私たちの目の表面は、乾燥しないように涙で覆われています。

この涙は大きく分けて3つの層で構成されています。一番表層は油のようなものの薄い層で覆われており、その内側に食塩水のような水の層、そしてさらにその内側にムチンと呼ばれるトロッとした成分の層があります。それぞれの層は、以下のような働きがあります。

・油のような成分⇒水の層の水分が蒸発するのを防ぐ
・食塩水のような水⇒目が乾燥するのを防ぐ
・ムチン⇒目の角膜に涙を貼り付ける役目を持つ

この3層構造の涙は、まぶたにある涙腺副涙腺から分泌されます。

私たちは1分間に20回ほどまばたきをしていますが、そのたびに分泌された涙が目の表面に塗りつけられているのです。

目を乾燥から守る涙は、5秒ほどではじけてしまう性質を持っていますが、一般的な「1分間に20回まばたき」の場合は、3秒に1回となりますので、はじける前にまた涙を塗っているわけです。

こうした仕組みで、私たちの目は乾燥から守られています。

しかし、涙が短い時間で壊れてしまったり、涙の分泌量が少なかったりすると、目の表面が適切に守られなくなってしまいます。

そうなると一時的に目の表面に乾いた部分ができて、細かい傷がついてしまうのです。

そのため痛みが出たり、充血したり、目のゴロゴロ感が出てしまいます。コンタクトレンズの使用にも影響があります。

これがドライアイと呼ばれるものです。

ドライアイの治療とは?

ドライアイかどうかを判断する方法として、紙をまぶたに挟んで涙の量を計測するシルマー試験と呼ばれるものがありますが、結果にバラつきが出る問題がありました。

そこで2016年から「本人がドライアイによる痛みや赤みや不愉快さを感じている」という条件において、涙がはじけてしまうまでの時間(涙液層破綻時間)を計測し、それが短い場合にドライアイとする、という定義に変えられました。

さて、自覚症状と涙液層破綻時間が短いことでドライアイと判断された場合、どんな治療が行われるのでしょうか?

まず「目薬」による治療です。

例えば水分を取り込んで蓄え、目を保湿する働きをするヒアルロン酸の点眼液や、涙を作らせる働きとムチンを作らせる働きを持つ「ジクアス」という点眼液、また表面の粘膜を保護する効果がある「ムコスタ」などが用いられます。

もしこうした点眼液で良くならない場合は、「涙点プラグ」と呼ばれるものを用いる場合もあります。

涙点プラグは、コラーゲンが入ったゲル状のものを「上と下にある涙が流れていく穴」に注入するもの。涙が流れ出る量を減らし、目の潤いを高めます。

これでも効果がないくらい非常に強いドライアイの場合は、極小のシリコンを涙が流れていく穴に差し込んで涙の量を調整する、固体の涙点プラグを用いることもあります。

ドライアイを防ぐには?

ドライアイを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

女性の場合は、目の周りのメイクに気を付けることが重要です。メイクの際に目の縁の内側に油のようなものを塗ってしまうと、涙が出にくくなってしまいます。

他にもパソコン作業をする際は、照明の光がディスプレーに反射して目に入らないようにし、また視線が上向きにならないような配置にすることもポイント。

照明の光は目に良くありませんし、視線が上向きだと目が乾きやすくなります

エアコンの風が直接顔に当たるのもNG。当然ですが、目が乾いてしまいます。

ドライアイになるのを少しでも防ぎたいなら、日常生活の中でこうしたことに注意すべきとのことでした。

コンタクトレンズを着用している人も多いかもしれませんが、ドライアイになるとコンタクトを付けると痛みが出たり、使用できなくなったりすることもあります。今回ご紹介した点に注意してドライアイにならないよう普段から心掛けてください。

もし「ドライアイかな?」と思ったら、ひどくなる前に早めに眼科に行くようにしましょう。

(松田ステンレス@dcp)

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